みなさんの住んでいる地域には伝統工芸などはありますか?
「そんなもの知らない」という方もいるとは思います。
もしかしたら今は存在していないだけで、かつては伝統工芸で街が賑わっていたかもしれません。
私の住む埼玉県所沢市もそんな街のひとつです。
この記事では、今は商品としては織られていないけれど
かつて伝統の織物で賑わせた所沢織物を「別のカタチ」で復元させている「tokori」の商品をご紹介します♪
所沢の伝統工芸「所沢織物」
まず所沢の伝統工芸である「所沢織物」について少しだけお話させて下さい。
所沢はかつて狭山丘陵という地形にある一つの農村でした。
江戸時代の後半にはもともと養蚕を営んでいた村民の方たちにより、本業である農家の副業として織物が盛んに織られていました。
そこで織られた織物が所沢の「三八市」で主に取引きされていたため、「所沢織物」の名で知られるようになり「湖月縮」や「所沢絣」といったブランド織物も誕生したほどです。
そんな所沢織物ブランドの勢いもあり、関東でも有数の織物産地に発展しました。
しかし、その後は所沢の都市化進行の影響で織物の材料となる糸を生産する養蚕農家が激減したことで、ついには織物産業自体がなくなってしまい、所沢織物という商品は存在しなくなってしまいました。
そして現在、そんな所沢織物に感銘を受けて所沢織物を別のカタチで復活させている商品があります。
それが「所沢織物インスパイア陶器 tokori」です。
所沢織物インスパイア陶器「tokori」とは
「tokori」(トコリ)のネーミングは単純明快です。
「トコ」ロザワ(所沢)の「織り」物・・・「トコ・オリ」→「トコリ」です♪
さすが所沢織物インスパイア陶器と謳うだけあって、ネーミングからも所沢織物への愛が感じられますよね!
今では商品としては存在していない所沢の織物ですが、そんな所沢の織物を愛してやまない方たちが所沢の伝統織物を守っていく為に織物の研究とともに、所沢伝統の織物を陶器として再現しようとして生まれた商品が「tokori」なのです。
今はなき素晴らしい伝統工芸の所沢織物をもっと色んな人に知ってもらいたい想いから生まれたなんて素敵ですよね!所沢に住んでいる者として、とても感銘を受けました。
私も何かお手伝いができないかと考えた末、陶器を購入して紹介することしかできないと思いましたので、実際に購入してみました♪
色鮮やかなのにどこか深い青色がとてもキレイな陶器です!
所沢織物の色は藍色の織物なので、tokoriの陶器の色も所沢織物の色に模した深い青色が大部分を占めた陶器となっております。
光の当たり方でまた違った青色を見せてくれたりもして見ていて楽しいです!
陶器自体もとても存在感があり、ひとつあるだけでテーブルの上がとても華やかな雰囲気になりますよ♪
さて私が買ったこの陶器、みなさんは何に見えますか?
おそらくお茶などを入れる湯呑みのように見えるのではないでしょうか?
この陶器は【うつわ】のくくりで売られていました(笑)
しかし使い方は自由です♪食べ物を入れようが、飲み物を入れようが【うつわ】なので問題ありません!飲み物に関しても、お茶だけでなく日本酒・焼酎のような透明な液体なんかを入れると陶器の内側の青色がとてもキレイに見えて楽しいですよ♪
陶器ですのでとても和風な雰囲気ですが、個人的に赤ワインを入れてもとてもお洒落になると感じました!
様々なモノを受け入れてくれる、器の大きい【うつわ】です(笑)
tokoriの陶器を販売しているお店のご紹介
所沢の伝統工芸である所沢織物をイメージされて作られた陶器は、一般販売されています。
所沢市内で販売されている主な店舗を2店舗紹介します。
深井醤油本店
1つ目の店舗は「深井醤油本店」です。
深井醤油は創業から160年もの歴史をもつ老舗醤油店です!
tokoriの陶器は深井醤油の店舗の一角に特設されたコーナーに並んでいます。
●醤油皿
●小皿
●箸置き
●箸置きセット(箸置きと小皿)
深井醤油で販売されている陶器は、醤油店ならではのラインナップとなっていて、どれも醤油に関わりのある用途の陶器が揃っているんです!
こんなオシャレな醤油皿でいただく醤油の味は、いつもより美味しく感じられそうですね♪
小皿も和食の料理にとても合いそうな仕上がりで、食卓がとても上品で華やかになること間違いなしです!もちろん洋食や中華でも、その色鮮やかな青色が料理をワンランク引き上げてくれるでしょう♪
深井醤油本店ではその名の通り醤油を扱うお店です。
様々な種類の醤油を扱っているので、店内でどの陶器と醤油を合わせるか考えるのもとても楽しいですよ♪
■深井醤油本店店舗情報
所沢市観光情報・物産館 YOT-TOKO(よっとこ)
2つ目の店舗は所沢の観光情報や所沢ブランドの特産品を数多く取り扱う物産店です。
その名も「YOT-TOKO(よっとこ)」です。
YOT-TOKOには様々な種類のtokoriの陶器が販売されています。
●お茶碗
●おわん
●小皿
●湯呑み
●箸置き
●カトラリー置き
●花瓶
YOT-TOKO内のtokori陶器の販売種類は所沢市内では一番の品揃えではないかと思われます。所沢織物をイメージした素敵な色、柄の様々なtokori陶器を集めたコーナーは、YOT-TOKO内にある数多くの商品の中でもひときわ目を引くコーナーとなっていますよ♪
他にもYOT-TOKO内には所沢市内のあらゆる特産品や観光情報が盛りだくさんです。
所沢市の特産品の大半がYOT-TOKOで購入することができるのではないかというほどです。
さらにYOT-TOKO内にて所沢産の食材を使用したカフェも併設しています!
お買い物と一緒に所沢産の食材を楽しむことができます♪
こちらのカフェでは所沢産の野菜はもちろん、所沢産の小麦を使用した麺やパンのメニューが用意されていて、お土産選びの後に所沢の自然の恵みで一息入れることができます♪
まとめ
現在の所沢市は都市化が進み、歴史ある伝統工芸やお店が少なくなってきています。
そのなかで、かつての伝統をカタチは違えど今に残そうと努力をしている方々のおかげでその伝統は守られています。
様々な地域で人知れず失われている伝統が多くあると思います。
かくゆう私も自分の住んでいる所沢に伝統工芸があり、それが織物だったということは知りませんでした。この記事で色んな方に所沢はもちろん、様々な地域の伝統を知るきっかけになっていただけたら幸いです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました♪
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